わたしが子どもだった頃の話
とても人生がつらいとき
仲間もいない
ひとりで
だれにもこころをゆるせない
そんなひびを
おくっている
わたし
だれもあいしてくれない
わたし
あいするひとがいないわたし
ときどき人はちがうかたちをしたものをきらう
わたしはきらわれもの
生きててもつまらない
ここにいるいみが
わからない
じめんとにらめっこしてる
そらはあんなに青々してるのに
となりで見上げてわらってくれるひとがいないと
なにもかんじない
だから?と
わたしの冷めたいこころがいう
ばかみたい
いきるってばかみたい
そうおもってた
ここが地獄だと思ってた
ほんとの闇はしらないとおとなはいうけど
ざんこくなことばや
ぼうりょくに
こころは生きていなかった
でもわたし
あるひ
光りをみつけた
想像する
イマジネーション
もともともっていたもの
ある日わたしのへやから飛び出した
世の中は輝いていないけど
わたしだけのへやで
イマジネーションが光る
きぼう
いきることをやめなかった理由
いちどもあったことないけど
やさしい詩を、つくったひとのうたに
ちょっとげんきをもらった
学校で話せないし、笑えないわたしは
きもちわるいそんざいだったけど
いえにかえって
えいがをみたら、おもしろくて
すごくすごく笑えてたのしかった
生きるのはしんどいけど
ささいなことが
その日1日いきのびる
きぼうだった
ひとりでわらえるようになると
なみだがへった
わらうってだいじだとおもった
にんげんはおかしい。
しにたいけど笑えておかしい。
あるひ、ゆうきをだして
すごく恥ずかしくて
こわかったけど、
なんにもおもしろくない、そとで
むりやりわらってみたら
きもちわるいって言われた
かなしかった
ただ、それでも
がっこうにいった
ふつうなようにみせたかったから。
ひとにどうみえたとしても
わたしはふつう。
ふつうのひとは
おもしろくなくても
わらう
だからわらった。
わらうとほんとにおかしくなってきた。
楽しいことはないけど
いちにち
想像した
わたしのイマジネーションは
世界をまたいで
宇宙へもとんだし
わたしはよわい
なきむしだけど
きもちわるくはない。
わたしはわらった。
そしたら、いつのまにか
ともだちができた。
もっともっと自然と笑えるようになった。
いつのまにか
死にたいと思わなくなった
生きるのをやめなくてよかった
そうおもえるひができた。
いつのまにか人を愛することができた。
もう心は冷たくなかった。
ありがとう。
あのとき、きぼうをわすれないでくれて
すすむことができたこと。
わたしはわたしにありがとう
心からまたすこし
わらった。
わたしの子供時代をイマジネーションで乗り切るまで
イマジネーションとは
想像する力。
わたしはむかし
みじめでちいさくてよわいこどもだったけど
もうおとなになりました
小さい頃、こうなりたいとおもったたしかな
イマジネーションと
そうじゃない部分の両方をもっています。
ただ、むかしのわたしより
いまのわたしはずっとしあわせです。
しあわせになろうと
努力したから。
でも
ときどきおもいます。
くろう、しないこどもだったら、よかったのにと。
もっとこどものときに
やさしいせかいであってほしかったと。
人にぼうりょくをしない
人に傷つける言葉をむやみにいわない
こどものまえでおとなたちが怒鳴りあうのも
おとなたちにかくれて
わるいことをするこどももいない世界であってほしい。
わたしはこどものときに
たすけてが、言えませんでした。
たすけてがいえないので
くるしくて
なんども死のうとおもっていました。
なんどかたすけてと言いたくて周りを見渡しましたが
たすけてくれそうな大人はひとりもいませんでした。
おとなたちはじぶんのことに
忙しそうにしてたからです。
もしたすけてと言えたとしてもそのときは
けっきょく相手にされなかったでしょう。
わたしは
じぶんのイマジネーションのちからで
今日まで生きてこれたのだと思います。
想像してみて。
あなたのまわりのひとをあなたはこわがっていますか?
そのひとたちを恐れることはありません。
あなた以上によわいひとたちなのです。
そのよわいひとたちを、まんまと
喜ばせてはいけません。
ぼうりょくでなく
鋭い言葉でもなく
きぼうで
たたかうのです。
すこし、こうしてみようかな?というイマジネーションを
働かせてみませんか?
がっこうからでなくてもいいのです。
まずはひとりでいるとき
ちょっとイマジネーションを巡らせて
楽しい時間をもってみてください。
人生はそこから変わるのです。
あなたは
あなたの幸せを誰にも奪わせてはいけません。
あなた自身を守るのはあなただけです。
親でも先生でもない。他人でもない。
すべてのことは自分自身に
ほんのすこしイマジネーションを働かせて
どうか、あなたらしい
あなただけの
きぼうを見つけてくださいね。